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桑原 浩一
最終学歴:東京大学教養学部卒
出身高校:岡山県立岡山一宮高校
現代文の問題を解く際には、①文章の内容がきちんと理解できているか、②選択肢を適切な基準で選べているか、の両方が大切だ。評論の文章において重要な部分は、違った表現で何度も言い換えて述べられていたり、対照的な内容と対比して述べられたりしているので、言い換えや対比の部分を見つけて、合わせて理解するようにしよう。また、選択肢を選ぶ際に大切なことは、どの部分が間違いなのかをきちんと確認して選ぶことだ。まぎらわしい選択肢は、大部分は正しいことが書いてあって、一部だけが間違っている。間違っている部分を見逃さないために、一つの選択肢の文をいくつかの部分に分けて、部分ごとに確認した方がよい。さらに、過去問を解く際には、答え合わせをした後、解説を読んで納得する前に、まちがった部分がなぜまちがえなのかを、自分で考えてみることが重要だ。
小説の文章は、比較的わかりやすいが、登場人物が多い場合や、回想シーンなどがあって時間の経過どおりに話が進んでいない場合には、勘違いしないように注意が必要だ。また、評論とは違って、同じ内容のくり返しは少ないので、わかりにくい部分は前後の話の流れから理解するしかない。選択肢を選ぶ際には、評論の場合と同じように正しくない部分がどこかをきちんと確認することが大切だ。心情について問う問題でも、心情の前提になる事実の説明にまちがいがあることも少なくないので、まず決めやすい事実の記述を確認するようにしよう。また、解説を読んで納得する前に、自分で考えてみることが重要なのは評論と同じだ。
古文の問題の選択肢は、複雑なものは少ないので、内容をどれだけ理解できているかが重要になる。まず、助動詞・助詞・敬語など文法の基礎知識と、500語程度の基本単語を身につけて、それらを活用して文章を理解し問題を解いていくことが大切だ。わかりにくい文は、最初に文法的なつながりと基本単語をきちんと確認し、正確に訳してみる必要がある。選択肢を選ぶ際にも、基本的な文法事項や単語が正しく訳されているかを確認して、選択肢を絞った方がよい。また、問題を解く際には、設問の文章や注、選択肢の記述に解答の手がかりがあることも多いので、必ず確認すること。さらに、難解な古文の文章をきちんと理解するには、その時代の生活の様子や、典型的な話の展開など背景知識を増やしておく必要がある。問題を解いたときには、答え合わせをするだけでなく、現代語訳や解説を参考にして、どのような内容だったかをよく確認しておくことで、徐々に背景知識を身につける。ただし、古文の文章は、物語・随筆・評論など内容が様々なので、量をこなして慣れる必要がある。古典常識の参考書を活用することも有効だ。